2014年02月17日

様々な苦悩を抱えた方が、新しい人生に向かってゆく事を応援してゆきたい。

 
様々な苦悩を抱えた方が、新しい人生に向かってゆく事を応援してゆきたい。



<2014年2月11日のFacebook投稿>

昨日から混ぜて頂ける事になったグリーフケアの勉強会には、琉大付属病院で医療倫理を教えてらっしゃるドクターも参加されている。

ドクターからお話を伺い、大変参考になった。

例えば、「悲嘆の当事者」と「世間の常識」の間には、様々な「神話(実態にそぐわない常識)」ができていることなど。
 
 
  神話1●当事者は、一度悲しんでスッキリしたら立ち直る!
 
 
これは世間では「病院に行ったら治る」感覚と同じに思われていると説明してくれました。

そんな事は在り得ず、実際の悲しみは、沖からやってくる波のように、何度も何度も襲ってきます。

ですから、一度、お茶をして悲痛を聞いて頂いて、一旦は心が晴れても、翌週にはまた心が揺れます。

救いを求めて、同じ人にお茶してもらっても、何度も続くと、「もっと強くなりなさい」と思われるのが一般的であると感じます。
 
 
  神話2●当事者の苦悩は、時間が全てを解決する!
 
 
時間そのものが解決することはなく、自分が悲嘆を和らげる取り組みをすると決める以外に、なかなか解決には向かってゆきません。

僕が知る限り、何年も何年も悲嘆のさなかにいる方がいます。

苦悩が無くなるかどうかは別にして、故人を思い出しても、心が全く揺れないなら、それでひとつの解決と言えると思います。

肉体に戻って欲しいという気持ちや、元の生活に戻りたいという気持ち。

この気持ちは心底理解できますが、実際には、故人は二度と肉体には戻らないし、故人が居ない以上、二度と同じ生活には戻れません。

その新しく変化した生活形態になじんだり、肉体が亡くなった方と新しく折り合いをつけることが悲嘆を和らげる取り組みになります。

それらをゆっくりと自分で受容したり、サポートしてくれる仲間に心情を理解してもらうことがケアと言えます。
 
 
  神話3●当事者の元気が出るように応援する!
 
 
元気だして! 早く忘れて! 笑って!

実際には、それらのどの言葉からも、元気は貰えません。

或いは、「今後はこういう風に生きてください!」という、その方の概念で助言されると怒りしか出ません。

もっと沢山の神話があるようですが、つまりは、なかなか当事者が理解してもらうことは難しいので、そこにグリーフ・ケア・カウンセラーの存在意義があります。

ここまでの話は、当事者の僕が感じてきたものについて、「はい、それで当たってました!」と言われたようでどこか納得しました。

自分の感覚と共に、このような知識も沢山勉強してゆきたい。

次回には、大切な人に先立たれた方々の分かち合いの場にも参加させて頂ける。

生きる意味が無くなってしまった方々、或いは、究極の地獄にいるとでも表現できる方々と、分かち合いをさせて頂きます。

グリーフ全体の場だから、ゆっくりと長い闘病の末に亡くなった家族を看取った方も来れば、最愛の人が突然に亡くなった方も来ると思います。

最愛の人とは、きっと、ご主人、奥さん、子供、恋人、パートナー、お腹の中の子、お父さん、お母さん、お爺ちゃん、お婆ちゃん。

その喪失感は、計りしれない衝撃だと感じます。

人生では、たった一人でも、本当の気持ちを理解してくれる誰かが居てくれたら、生きる希望が持てます。

分かち合いに参加される方が、日常において悲嘆の心情を理解されていなくて、ひょっとしたら、この分かち合いの場に救いを求めて来ているかも知れません。

その方々に対して、僕からどんな言葉が出てきて、どんな接し方がができるのか、その真剣勝負に臨みたい。

自分を磨きながら、様々な苦悩を抱えた方が、新しい人生に向かってゆく事を応援してゆきたい。

先日に見た映画「ラッシュ」では、レーサーの主人公は、死と隣り合わせだからこそ、毎日を「最後の日」だと思って生きていました。

それは覚醒している人の生き方であり、だからこそ、多くの人を魅了する本質的な素晴らしい生き方です。

ですが、実際には、70億人全てが、死とは無縁ではありません。

僕は、後悔しないで、自分の思うまま、自分らしく生きてゆきたいです。
 
 
  ♪ 優しさに包まれたなら、
   きっと目に映る全てのものはメッセージ ♪
   ( by ユーミン)
 
 
今日は何に気づくかな?

まずは、自分を優しく包んであげようね!

さー、どんどんメッセージ投げてきてー!

毎日感謝だなー。

ありがとうございます。
 
 
 
 
様々な苦悩を抱えた方が、新しい人生に向かってゆく事を応援してゆきたい。
 
 
 
 
 
 
 
 
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Posted by 中川角司 at 14:32